捨てても片づかないのはどうして?

片づかないのは私のせい?

「片づけなきゃ」と思って、モノをゴミ袋何個も捨てているのに
なぜか数日後には元通り……。そんな経験はありませんか?


「せっかく頑張ったのに、私のやり方が悪いのかな?」
 「私って、もしかして片づけられない人間なのかも」

そんなふうに自分を責めて、落ち込んでしまう方も少なくありません。


でも、安心してください。
「捨てているのに片づかない」のは、あなたの根性のせいでも、
性格のせいでもありません。



実は、片づかない本当の理由は、もっと別のところにあります。
24年間収納カウンセリングを行ってきた経験をもとに、
「捨てているつもりなのに片づかない」というループから抜け出すための解決策
をお伝えします。

まずは収納のことについて

実は「捨てる」だけでは片づかない

よく「片づけの基本は捨てること」と言われます。
 これは正解です。
引き出しの中のモノを3個くらい、クローゼットもがらがらになるまで減らすことができれば、収納に悩むことはほぼなくなります。

でも、現実はどうでしょうか?
 そこまで潔く捨てられる人は、ほとんどいません。

なぜなら、モノはその人の「人生」そのものだからです。
 これまで頑張ってきた証、誰かからの贈り物、大切にしている趣味の道具……。
あなたが「大切だ」と思って手に入れたモノたちを、
機械的に捨てろと言われても無理があるのです。


ですから、「捨てる」だけにフォーカスするのを一度やめてみましょう。
 そして、「収納」についての正確な仕組みを知って、
リバウンドしない片づけへを一歩ずつ歩んでいきましょう。

収納の「3要素」

収納の「3要素」を整理しよう

「片づけ」という言葉を、私たちはつい曖昧に使ってしまいますが、
実は収納のプロセスは大きく3つに分けられます。

  1. 捨てる(不要なモノを処分する)
  2. 指定席決め(モノの住所をきっちり決める)
  3. 片づける(使ったモノを元に戻す)


ここで注目してほしいのが、**「指定席決め」**の重要性です。

例えば、新幹線を思い浮かべてみてください。
「1号車 5列目 B席」と、ミリ単位で場所が決まっていますよね。
「4号車のどこか、空いているところ」なんていう、
ざっくりした指定席は存在しません。



家の中も同じです。
モノの住所が「なんとなくこの棚のあたり」という曖昧な状態だと、
出し入れのたびに迷いが生じ、
結果として「出しっぱなし」が始まってしまうのです。

整理収納の本当の目的

絶対的な目的ってあるの?

あなたは、整理収納の「ゴール」をどこに設定していますか?
 「モデルルームのように美しくすること」でしょうか。
それとも「床に何も置かないこと」でしょうか。

人によっていろいろあります。

でも、整理収納の本当の目的は、たった一つです。

整理収納の目的 = 「モノの出し入れを楽にすること」

これだけです。

散らかるという現象は、単純に「使ったモノを元に戻していない」から起こります。
 では、なぜ元に戻さないのか?
 それは**「戻すのが面倒だから」**です。

逆に言えば、**「使ったモノを元に戻しやすくする(出し入れを楽にする)」**ことさえできれば、自分も家族も、自然と元に戻してくれるようになります。


「出し入れの楽さ」を究極に追及すれば、
 モデルルームのような完璧な美しさを毎日保つことも夢ではなくなります。
そこまでではなくても
出し入れしやすくなれば、
常に75点くらいの心地よい状態をキープできるようになります。

魔法の基準「収納指数®」でチェック!

でもでも「出し入れが楽」と言われても、感覚的なものなので分かりづらいですよね。
 そこで使っていただきたいのが、私の師匠の飯田久恵先生が35年前に考案した
**「収納指数®」**という指標です。

収納指数® = 歩数 + アクション数

この数値が小さければ小さいほど
「出し入れが楽=散らかりにくい」ということになります。

1. 歩数(距離)

今いる場所から、そのモノが収納されている場所までの歩数です。

  • ダイニングに座っていて、すぐ横の棚なら:0~5歩
  • 廊下の収納なら:10~15歩
  • 2階のクローゼットなら:40歩以上

人間は、取りに行くときよりも「戻すとき」の方が面倒だと感じる生き物です。40歩も歩かないと戻せない場所にあるモノは、十中八九、出しっぱなしになります。



2. アクション数(動作)

モノを取り出すまでに必要な動作の数です。

  • オープン棚にある:0アクション
  • 扉を開ける:1アクション
  • 扉を開けて、中の引き出しを引く:2アクション

最悪なのは、
**「使いたいモノの前に、別のモノが置いてある」**状態です。
 「手前のモノをどかす」→「奥のモノを取る」→「どかしたモノを戻す」……これだけで3アクション以上。
考えるだけで嫌になりますよね。



今、あなたがよく出しっぱなしにしているモノは何ですか?
そのモノの収納場所は「遠すぎ」ませんか?
 それとも「アクション数」が多すぎませんか?

解決方法はあるの?

「収納場所がない」問題

「出し入れを楽にしたいけれど、そもそもリビングに収納場所がないんです」
 カウンセリングをしていると、必ずこの壁にぶつかります。

リビング・ダイニングでいろいろなことをしていませんか?
 読書、テレビ、ゲーム、書類整理、アイロンがけ、趣味、子供の勉強、梱包作業……。
 これだけ多くの活動をするのに、最初からリビングに十分な収納が備わっている家は、
実は全体の1割程度しかありません。

「いい場所に、いい収納がない」
 これが、あなたが片づかない要因の1つであることは間違いないです。


なければ「作る」しかない

「収納を増やすと、モノが余計に増える」という意見もあります。
 それは半分正解です。
納戸などの「ストック置き場」を増やすと、
安心感からストック買いが増えてしまう傾向があります。

しかし、今お伝えしているのは**「日常使いのモノの特等席」**のことです。
もし、なければ作ることを検討してください。

収納家具は最大の武器?

収納場所を作るには収納家具が最も手軽です。
使いやすい「収納家具」を、最適な場所に配置すること。

これは片づくための最大の武器となります。

収納家具をおけばいいなんて簡単!と思っておられませんか?

でも、収納家具だとなんでもいいわけではありません。
カラーボックスやスチールラックを置いて、
片づかなくなっている方をたくさん見てきました。

まめな方、モノがすくな~い方
私はとりあえず収納のプロですが、
カラーボックスとスチールラックを上手く使いこなす自信はありません。

お勧め収納家具

リビングで使う多種多様なモノを収めるには、
サイズの目安として 【幅80cm × 奥行40cm × 高さ180cm】
 程度のボリュームが最低限必要です。

奥行きは「40cm」がベスト。
これ以上深いと奥のモノが取り出しにくくなり、
奥に使わないモノが溜まっていく現象が起こりがちです。

形状は棚収納、棚が全て可動できるというのも必要な条件になります。

次のブログでは具体的な使いやすい家具について書きます。

まとめ:あなたの家にも「特等席」を

捨てているのに片づかないのは、
あなたの努力が足りないからではありません。

 **「使う場所のすぐ近くに、出し入れしやすい指定席がない」**
という仕組みの問題なのです。


「リビングが狭くて、そんな家具置けない!」
「自分の家の場合、どこに置くのが正解なの?」
 「実際どんな家具を選んだらいいのかわからない」

そんな悩みをお持ちの方のために、
現在30分間の無料オンライン相談を受け付けています。


 24年間の経験を活かして、あなたのお家にぴったりの
「出し入れが楽になる仕組み」を一緒に考えさせていただきます。

一人で抱え込まず、まずは気軽にお話ししてみませんか?
 理想の暮らしへの近道は、意外とシンプルな「家具の配置」にあるかもしれません。

[無料相談のお申し込みはこちらから]

About Mina Yoshida

収納カウンセラー・一級建築士YoshidaMina
20年間で個人住宅の収納カウンセリング、新築・リフォーム収納コンサルティングを延べ1,000人以上、延べ300人を対象に「収納セミナー」を行っている。整理収納で頭と空間のスッキリを叶え、家事の時間を2/3に短縮できる家をお客様といっしょに作り上げる。その中でも新築・リフォーム時の収納設計コンサルティングを得意する。大学で住居学を学び、卒業後ハウスメーカー、設計事務所で住宅・マンション設計に携る。その後、夫の海外赴任に帯同する。海外生活では友人宅を訪問する機会が多く様々な暮らしを見る経験をする。

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